2007年 11月 18日
『ブレイブ・ワン』 |
もしも愛する人を殺されてしまったら…
あなたはどうしますか?
ジョディー・フォスターの「ブレイブ・ワン」。
結婚を目前にして、幸せの絶頂にあるとき、愛する人が殺されてしまう…。しかも自分も大きな怪我をして、3週間意識不明になり、彼のお葬式にも出られなかった。残ったのは、彼のいない空虚感と孤独感と、恐怖と。
そして、そのあと彼女がとる行動を、許せるか許せないか。そんなテーマ。
衝動と理性と、道徳と常識と、憤懣と悲しみと、恐怖と勇気と。
たくさんの気持ちが交差していて、簡単に答えを出せませんでした。
それは、今も、なんですけど。
人としての答えはわかりきっている。それは法律でも決められたことで自明の理。だけど、ほんとにそれで心は許せるのか…納得できるのか。
もちろん、エリカの行動で納得できるとも思えない。もしかしたらもっともっと辛い未来が待っているのかもしれない。
でも私ももしかしたら、エリカと似たような思いになると思う。
ただ、それを実行できるかできないか。その勇気があるかないか。
あるいは抑え込む理性があるかないか。
それだけの違うのような気がします。
そして、そんなエリカのことを知ってしまった刑事だったら…。
あなたはどうしますか?
ラストは思いもしない結末です。
ビックリしたけど、アリなのかな…とも思います。
いつもなら、そのご都合主義的なところに嫌悪を覚えるところだけど、今回はちょっとエリカに思いいれしすぎちゃったのかもしれません。
決して楽しい映画ではないけど、いろんな側面から考えさせられる映画です。
by kazemoyodays
| 2007-11-18 22:48
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