2007年 12月 15日
RENT |
昼 夕焼け 深夜飲んだコーヒー
インチ マイル 笑い ケンカ
52万5600分という時間――人生の1年をどうやって計る?♪
ミュージカル版のRENT、楽しみにしてました。
やっぱり主題歌「Seasons of Love」は素晴らしい!
人1人のキャラクター描写、細かなストーリー展開は映画版に敵うべくもないけど、間近で観る迫力やストレートに伝わってくる情景は舞台ならでは。
ロジャーとマークの協演も素晴らしかったし、マークとジョアンヌがモーリーンへの気持ちを唄うシーンもちょっとおとぼけな感じがよかったし。
エンジェル役の人も、細身の体を生かしたキュートさがすごくよく表現できてて。
個人的に残念だった点は、ミュージカルとはいえエンジェルの人間としての素晴らしさをもっと押し出してもらいたかったというのと、モーリーン役の人かな。モーリーンのカリスマ的な力強さはあったかもしれないけど、誰をも引きつけてしまう小悪魔的なかわいらしさは、ちょっと足らなかったような。
とはいえ、エンジェルが亡くなってしまうシーンや、ミミが担ぎ込まれてくるシーンには涙がこぼれます。
そして「Seasons of Love」で締めくくるエンディング。
当然のごとくオールスタンディングで手拍子しながら、歌える人は一緒に歌って。はしっこのほうだったとはいえ、結構前のほうの席だったこともあってか、役者さんたちと目が合う錯覚に何度も陥って、1人密かに舞い上がったり(笑)
エイズ、薬物依存、貧困、そして愛。ストーリーの裏側にあるテーマは重たいものばかりだけど、ときどきヤケを起こしながら、傷つきながらも、一瞬一瞬を懸命に、必死に、生きて行こうとする姿があるからこそ、歌がキラリと光る。
ミュージカルならではの、曲とストーリーの相乗効果を生み出しているステキな作品です。
私も愛にあふれたエンジェルみたいになりたいな。
by kazemoyodays
| 2007-12-15 20:31
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